「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」。優しい笑顔の女性スタッフが、ドアを開いてくれました。ジャズが流れる店内には、お洒落な雑貨やインテリアが所狭しとレイアウトされています。ここはオリジナル家具の製作販売をルーツに持つ、シャルドネホームさんの「シャルドネ岐阜本店」。お話を伺うのは、代表取締役社長 髙井孝之さんです。

天然素材の家具に感動

天然素材で作られたテーブルとの出会い

住宅に関しては、「ど素人」からのスタートです。私のキャリアは、父の経営する家具販売店を引き継いだ時から始まります。そこで取り扱っていた家具は石油系の塗装がされていて、ホルムアルデヒドの匂いが充満していました。

これではいけないと思っていた頃に、天然素材で作られたテーブルとの出会いがありました。これは衝撃的でしたね。無垢の木が持つ手触り、香りに心から感動したことを覚えています。しかも健康に良いのは、言うまでもありません。当時、婚礼家具を多く販売していた私としては、「これだ」と思いました。未来のお母さんに、また生まれてくるであろうお子様のためにも「天然素材の家具を作ろう!」と。こうして生まれたのが「シャルドネ」です。

新築用の家具を開発

ブライダル中心にオリジナル家具を開発し、これがかなりの好評をいただきました。また「シックハウス症候群」というワードが国会でも取り上げられるなど、時流の波にも後押しされたと思います。メディアにも多く露出し、全国規模での流通を実現しました。

さらにこれまでのお客様から、新築用の家具をご相談いただくことも増え始めます。「シャルドネのような、天然素材で素敵な家具が見つからない」というものです。この頃から、真剣に新築用の家具を開発し始めました。
特に苦労したのは、キッチンです。

「食」に直接影響するはずのキッチンですが、従来の家具同様に有害物質を内包するものばかりだったのが当時の状況でした。そこで天然素材で出来たキッチンを作ろうとするのですが、コンロなど機器の収まりが非常に難しかった。ついに完成した時は、涙が出ましたね。

シャルドネホームの始まり

新築用の家具は最初、持ち込みでメーカーさんや工務店さんに入れさせていただきました。そのうちにイニシアチブを取るため、リフォームを始めます。そこでは多くの間取りを見てきましたが、「これは本当に住む人のことを考えているのだろうか?」というものがすごく多い。例えばコーナーボードは置けても、テレビボードは置けないリビングなどザラにありました。

さらにわかってきたことは、予算の中で家具の優先順位は低いということ。せっかくの新しい住空間なのに、最終的に残るのは貧相な家具とキッチンで非常に残念な思いをしてきました。しかし暮らしというものには、常に家具が寄り添っているはずです。 そこで私たちは「家具とキッチンを前提とした家づくり」をコンセプトに、新築事業を始めました。

家具で培った「健康」へのこだわりと細やかさを受け継いで、その思想を住宅に持ち込みました。これが「シャルドネホーム」の始まりです。
ちなみに実験としてまず手始めに行ったことは、私の自宅を建てることです。投資といえば投資ですが、やるからには当たり前の話だと思います。こうしてライフスタイルから考えた、「コンパクトで小さな家」づくりは、多くのお客様に受け入れていただけました。現在では全国にフランチャイズを展開し、岐阜本店だけでも年間約40棟をご提供させていただいています。

三拍子そろった家づくり

バランスを意識した家づくり

住宅づくりでは、ある意味偏らざるを得ない部分があると思います。例えば「耐震」や「断熱」といった特色となるポイントがあれば、他の部分が少し犠牲になる場合もあります。ですがシャルドネホームでは、バランスを意識した家づくりをご提案しています。それは「健康」「暖かい」「お洒落」、の三拍子です。この3つを同時に実現させることが、私たちのこだわりです。

例えば、建材にビニールクロスは使いません。複合フローリングも使用せず、無垢の木材を使います。もちろん家具やキッチンも、健康に良いものしかありません。外断熱と内断熱にもこだわり、結露しない綺麗な空気の住空間をご提供します。当社の価格設定は他社さんに比べると、確かにちょっと高いかもしれません。珪藻土でなくビニールクロスを使えば、もっと安くなるでしょう。しかし、その価格差を埋めるだけの付加価値はあると自負しています。

住み始めると感動なさってくださいます

こうした家づくりを続けていると、「子供のアトピーが治った」「知らない間に喘息の吸入器が外れていた」といった、嬉しいお声をよく頂戴します。住む前は半信半疑だったお客様も、住み始めると感動なさってくださいますね。逆に「住んでないから、この素晴らしさが分からないでしょ」と営業マンが怒られます(笑)。耐震や断熱が良い、というのは私たちからすれば当たり前の話。さらに三拍子そろったトータルコーディネートをお求めの方は、シャルドネホームにお任せください。

こうして断熱の問題をクリアすると、次の興味は必然的に気密と換気に移りました。農業用や土間用のビニールシートを使っていろいろ試したのですが、最終的にはスウェーデン製の引っ張っても伸びない素材があることを知り、そこに落ち着きます。計算通り、体積に対して2分の1を換気できるようになりました。

余談ですが、施工を担当する腕利き大工さんたちは「シャルドネホームをやりたい」と、自分から志願してきた方が多いです。彼らは自然素材と当社の物件を好きでやってくれていますので、本当に信頼できるパートナーですね。

コミュニティでありたい

お施主様とのお付き合いは、お引き渡し後も続きます。当社には家具や雑貨の売り場もあることが大きいですね。そこで例えばニッチの飾りづけをスタッフにご相談いただいたりして、コミュニケーションが生まれます。またカルチャー面でも、色々な催しを企画しています。

先日も、「ハンドメイドマーケット」をこのショールームで開催しました。シャルドネホームのオーナー様が、夜なべして焼いた自家製パンは午前中で完売して喜んでおられましたよ。特にクリスマスの時期には業者さんも含めて、総勢2~300名の大々的なパーティを開催したりもしています。そこでお客様からいただく言葉が私たちのモチベーションに繋がりますし、励みにもなります。

こうした良い関係が築けているおかげもあって、オープンハウスにも快く応じてくださいます。しかも5~7年ほど暮らしていただいた後に、です。そのおかげで、ご来場いただいたお客様にリアルな経年変化を知っていただけます。当社の受注の多くはオープンハウスのご来場がきっかけですので、ありがたいですね。

社員教育はいらない

お客様からいただく言葉が一番の教師です

シャルドネホームは、若いスタッフばかりです。特徴としては営業マンより、デザイナーの方が多いことですね。当社では営業マンよりデザイナーが、最初からお引き渡し後までお客様に寄り添います。彼らに私から言っていることは、お金のためだけではなく目標から逆算して仕事をしようということ。あとはみんな住宅やインテリアが好きなので、自由にやっています。特に照明なんかは、私も知らないようなものを仕入れていたりしますね(笑)。でもそれがいいのかなと思っています。「好き」でなければ、空間をまるまるコーディネートなんて出来ませんから。

マニュアルとして「ランクアップノート」というものが社員の共通言語として存在していますが、それは一つの仕組みでしかありません。 自社商品に込められた思想や考え方こそが、いわば社員教育です。そしてお客様からいただく言葉の一つ一つが、一番の教師です。

シャルドネにとってスタッフの対応や笑顔、雰囲気はとても大切な要素です。当社のスタッフはみんな、心から商品に惚れ込んでくれています。そして「自分もシャルドネホームで家を建てたい」と思ってくれています。その真剣な想いは、お客様にも伝わっているはずですよ。住んでいただいたお客様の感動と、そこで得られるスタッフの感動。この二つが合わさって、良い循環を生んでいると思いますね。

信念の先へ

一度も経営理念から外れたことがない

家具を始めて18年、住宅を始めて9年。一度も経営理念から外れたことがないのが、私の誇りです。だからこそ、お客様からも信頼を寄せていただけているのだと思います。この姿勢は崩さないまま、新たなイメージも作っていきたいですね。これまでシャルドネホームは「大人かわいい」テイストでしたが、旦那様にもアピールできる「かっこいい」方向もやってみたいと思っています。そしてコミュニティサロンとしての役割も、さらに強化していきたいです。

今よりさらにまじめな家づくり

大きな目標としては、「家具を前提した家づくり」を全国の工務店さんともシェアすること。工法はそれぞれの得意なやり方で、内装をフランチャイズしていけたらと思います。着工数そのものが減少していく時代に入っていくので、一つ一つを丁寧に満足度を上げていきたいですね。シャルドネが理想の生活スタイルを実現する場所であり続けるために、今よりさらに真面目な家づくりに取り組んでいきたいと思います。

広報担当の石川春香さん

広報という裏方の仕事でも、お客様とは身近に接する機会も多いです。社長やお客様との距離がいい意味で近いので、モチベーションに繋がります。社員はみんなシャルドネが好きで、楽しく働いていますよ。
撮影用にお施主様の家をコーディネートしたら、そのままお買い上げということもよくあります。

広報担当の石川春香さんのインタビュー記事はこちら ››

取材:2016年11月28日

株式会社シャルドネ|展示場・モデルハウス

株式会社シャルドネ・和モダン
株式会社シャルドネ・SIESTA シエスタ
社名

株式会社シャルドネ

住所〒502-0914 岐阜県岐阜市菅生8-2-10
TEL058-294-3445
URLhttp://www.chardonnay.co.jp