素敵なモデルハウスの一室、くつろいだ雰囲気の中、お話を伺うことができました。地元で厚い信頼を寄せられている工務店の安水建設さんです。 我々はお客さんのためにどうお手伝いできるか、役に立つか、というのが一番重要だと思っています。常にお客さんの方を向くということです。 お客さんが願っていらっしゃることをどうお手伝いするか、相手の想い、感情を汲み取ることが大切です。望まれていないものを、これはすごく良いですよとお勧めしても響かないです。お客様が求めていらっしゃるものを、僕たちが提供する。そこが重要だと思っています。 暮らしのお店は、そのための拠点となっています。有名なお店を厳選して出店して頂いたので、このお店に来られた方が、気軽にモデルハウスもご覧くださっています。愛媛に本店のある健康志向のレストラン「チャーリーズベジタブル」さん、大阪で人気の「パンデュース」さん、こだわり雑貨のセレクトショップが入っているのですが、そのお店からモデルハウスの「io(イーオ)」へつながっていますし、この「新・三河の家」も自由にご覧になれます。実際に見て、感じて頂ければと思います。 ioの方は宿泊体験もできるようになっていて、当社のスタッフももちろん、多くのお客様に住み心地を体験して頂いています。そっくりそのまま建てさせて頂いたお客様もありますよ。新・三河の家の方は、かなり豪華なフルスペックの住宅ですから、この中で気に入った部分を取り入れて頂ければいいですね。 こうして違うタイプのモデルハウスを並べて建てたのには意味があります。元々、事務所の裏手に「三河の家」というモデルハウスがあったのですが、その家をご覧になったお客様が、『安水の建物はこういうものだ』と決め付けてしまわれて、いろんなタイプが出来ますよとお伝えしても納得して頂けなかったのです。それではいけないということで、5~6年前にioを建てたのです。ioがイメージしたのは、オシャレな外車に乗るお客様、外車といっても小さいものですね。暮らしにこだわりを持った方をターゲットにした和モダンな住まいです。おかげさまで人気があります。いかにも木造の建物ではなく、シンプルな設計に木の良さをいかしたお洒落な雰囲気になっています。プロの方がご覧になるとわかるのですが、ディテールにはすごくこだわっていますよ。 ioの方は杉のフローリングですが、この新・三河の家ではヒノキのフローリングを使用しています。ヒノキの床って一般のお客様にはなかなか使ってもらえないんですよね、汚れるのではないかと心配されて。だけど実際にこうして、体感して良さを解って頂きたいのです。それから、畳の廊下ですね。以前、黒川紀章さん設計の家を作らせて頂き、その時に廊下が畳だったんです。それをずっといいなぁって覚えていて。階段を畳にしたは思い付きでやっちゃったんですけど、すごく楽で、降りてくる時に負担がないんです、やわらかいから。でもまだご注文はないですが(笑)。 東濃ヒノキなどの素材にこだわっていますが、木にこだわるというのも、実は造り手側の勝手なこだわりかもしれません。これも気をつけないといけません。お客様はそんなものは関係ないと言っているのに、一生懸命説明するばかりではダメです。しかし、木の良さをご存じ無い方に知ってもらうということは大切ですね。そのために、実際に見て触れていただくことに意味があります。このテーブルもイチョウの木で作ってあって、これを見てオーダーされるお客様も多いですよ。 そして、2つのモデルハウスはどちらもWB工法を採用しています。土壁の良さを近代的に表現できるものです。 私は、元々は土木科出身なので、土木の仕事をやっていたんですけど、ある建築家に建築もやらないといかんと、ゼネコンに行かされて、そこで覚えました。ゼネコンだったので、学校やマンションばっかりだったんですけれど、父親の木材会社に入って小さい建物を見たらこっちの方が難しいな、これは面白い!と思ったんです。木材会社を継ぐつもりだったのですが、今までやってきたことが無になってしまうので、父親にわがまま言って木材会社から出してもらい、営業マンとゼネコンの監督と3人で安水建設を始めたんです。それが30歳の時です。会社の作り方も知らないところからのスタートでした。ただ、運よく農協さんの土地を有効利用する提案が採用され、いきなり大きな仕事を取れたんです。いろんなご縁がつながって、仕事をさせていただき、今年で25周年を迎えることができました。25周年記念の式典は、若い女性に総責任者を任せることにしています。 25年といっても本当にあっというまですから、今からの方が頑張らなくてはと思っています。拠点も増やしたいので、土地を探しているんですよ。僕と、誰か一人連れて行って、一から始めたいと思っています。自分としてはすごく楽しみ、もう一回やれるのが楽しみですね。 これからも変わらずに大切にしていくのは、お客様目線が一番ということです。そして、無垢の木の提案をうまくしていきたいですね。デザインと素材の提案、そして質の高いものです。 100坪で1億5千万円の邸宅を受注しましたが、そういう人たちにも感じて頂ける。そして、2千万円の家も満足頂けるものができるということです。私たちがハウスメーカーさんと違うのは、お客様のご予算やご要望に寄り添い、調整できること。どうしても叶えたいご要望を大切にし、優先順位をつけて、価格面との折り合いをつけることが出来ます。それが、私どもの強みでもありますね。 取材日:平成28年2月26日 安水建設株式会社|展示場・モデルハウス 社名株式会社安水建設 住所〒446-0045 愛知県安城市横山町八左126番地5 TEL0566-77-4433 URLhttp://www.ansui.com
我々はお客さんのためにどうお手伝いできるか、役に立つか、というのが一番重要だと思っています。
常にお客さんの方を向くということです。
お客さんが願っていらっしゃることをどうお手伝いするか、相手の想い、感情を汲み取ることが大切です。
望まれていないものを、これはすごく良いですよとお勧めしても響かないです。お客様が求めていらっしゃるものを、僕たちが提供する。そこが重要だと思っています。