地元で信頼される栃井建設工業さんは、お抱え大工さんや現場監督が岐阜県随一。そんな技術集団を束ねるのが、三代目社長の渡邊浩氏だ。朗らかな人柄の中にも、温かい厳しさが見え隠れ。今でも現場を愛してやまない社長に、想いの丈を語っていただいた。

まずは丈夫な家を

お客様と話をさせていただく時は、まず耐震性の話から入っていきます。設計のコンセプトやデザイン性より前に、「この家は丈夫ですよ」と。なぜなら住宅は、何をおいても安全が第一だと考えるからです。

私たちがオススメしているのは、SE構法による重量木骨の家。中でも重量木骨プレミアムパートナーの資格を持つ工務店は全国でも63社しかなく、私たちはそのうちの1社です。素材や金具自体の大きさに関しても、同じような構法の他社さんよりもワンランク上のものを使用しています。ですので構造的な強さ、耐震性には絶対の自信を持っています。

重量木骨

さらにこの構法は木造建築では難しかった、大空間を実現させてくれます。例えばロフトや吹き抜けといった設計も容易になりました。デザインという点でも、お施主様に夢を与えることができる構法だと思います。設計士さんが図面を引くにも導入研修が必要なので、その点でも安心です。

もちろん高気密高断熱や自然素材という点は、仕様として最高レベルをご用意させていただいています。こうした住宅としての基本を押さえた上で、じゃあデザインや設計コンセプトはどうする?という流れです。

メンテナンスは第三者の目で

例えば大手メーカーさんが謳う、30年保証60年保証というものがあります。これは勘違いしやすい謳い文句なのですが、無料で保証しているわけではありません。

私たちの場合は最初の2年目まで、その住宅を担当した現場監督が点検します。それ以降はあえて外部のメンテナンス業社さんに委託して、きっちりシビアに点検してもらっています。その点検費用は当社からお施主様へのプレゼントとして、無料で負担させていただいています。

特に10年目というのは、家族環境の変化などお客様にとっても費用がかさむ時期であることが多いものです。そういう事情も考慮しつつ、メンテナンスの時期を調整することもあります。有料メンテナンスを決して押し付けたりはしません。

お客様と直接やりとりする中で、柔軟に対応させていただくことも私たちの強みです。点検日は、お客様の都合で日・祭日が多いのですが、私も現場に行って点検には極力立ち会わせてもらっています。お客様の喜ぶ顔を見られるということは、やっぱり嬉しいから。こうやって築かれた信頼関係こそ、大事なことなんです。 私の体力が続く限り、やり続けたいですね。

現場にでたくてしょうがない

この歳になっても現場に出たくてしょうがないんです(笑)。
特にリフォームが好きで、お客さんと直にやりとりするのが楽しくて。

今でこそ社長という立場上、営業にまわることも多いですが、もともとは現場出身の叩き上げ。現場を語らせたら、誰にも負けないつもりです。泥臭くても、汗を流してやるのが好きなんですね。

20代前半、この会社に来るまで、私は某ゼネコンに勤めていました。公共事業や大きなマンションといったプロジェクトが、そこでの仕事です。確かに達成感はあったのですが、やりがいが足りないとも思っていました。それは、オーナーやお施主様の顔が見えないから。

そういう意味で、住宅の仕事は本当のやりがいがあると思います。お客様の喜びが直に伝わってきますから。
シビアでストレートな世界ですが、何より顔が見えるのがいいですね。特に私たちは地元の方々と、お付き合いをさせていただいています。それゆえに、緊張感があるし責任の所在もはっきりしています。

メーカーさんの住宅を選ぶ理由に、「営業の方が素晴らしかった」というものがあります。しかし、その素晴らしい営業マンはいつまでもその部署にいるわけではありません。だから私はいつもお客様に、こう言います。地元で仕事をさせて頂いているわけですから、
「逃げも隠れも、いたしません」と。
地元工務店ならではの「本当の安心」を、ずっとお届けしたいと思っています。

社員が財産です

栃井建設の創業者は、大工や職人をとても大切にする人でした。
彼は岐阜県下呂の出身で70年近く前に、大工を目指したと聞いています。ちなみに下呂というのは、大工や左官職人らを多く輩出している場所です。そんな彼らの姿を見て、憧れたんだと思います。ですが、経営の方に才覚があったようで、大工修業をしたのち、自分で起業したのが栃井建設です。

当時は一人前になるために長い修行やお礼奉公といった通過儀礼があり、今にも増して厳しい世界でした。そんな中、自分の家に住まわせて食事や弁当といった世話をしながら職人を育てていました。その時の大工さんが、今の栃井建設の大親方になっています。彼らの子供たちもまた、親父と一緒に大工をやっていたりします。こうした人材こそが、本当に私たちの宝です。

業界的にも職人不足は深刻な課題ですが、育てるためには時間もお金も必要です。親方に身銭を切らせるのも厳しい時代ですので、技術継承のため会社が負担して若手の育成に努めています。優秀な現場監督や腕のいい大工、職人を多く抱えているのが私たちの大きな強みです。工務店レベルでは、随一だと自負しています。

業界の人に選ばれる会社でありたい

職人不足が進めば、ますます組み立て式の住宅は増えていくだろうと思います。それでもやっぱり、最後は人の手で行われるのが住宅の仕事です。現場監督にしても大工や職人にしても、きっちり一生懸命していれば人は見てくれているものです。そうした姿勢が信頼に繋がり、次の仕事に繋がるのだと思います。

住宅造りはいろんな業者さんが関わるものですが、そういったプロの方々から自分の家を任される時は嬉しいものです。しがらみや関わりを超えて、安心を任されているということですから。逆に他の同業者さんから「栃井建設さんなら仕方がない」と言われるくらいでないとダメだと思います。普段の仕事ぶりこそが、やはり大切なのだと実感しますね。プロに選ばれるプロであり続けたいと思います。

栃井建設工業

余談ですが、会社のフェイスブックの他に自分のアカウントでもほぼ毎日更新しています。日々の何気ない会話や出来事を現場から拾ってきて、こうした想いを少しでも発信していきたいです。https://www.facebook.com/totii.co.jp

栃井建設工業株式会社|展示場・モデルハウス

自然の光と風が入る家
社名

栃井建設工業株式会社

住所〒501-0105 岐阜県岐阜市河渡3丁目138番地
TEL058-252-0022
URLhttp://totii.co.jp