おしゃれなカフェのような空間には、ヒト・モノ・コトが充実していました。
伺ったのは(株)大雄 住宅事業部 ユーハウス様のショールーム。ここでは土地や住宅にまつわる情報だけでなく、お料理教室やベビー体操などのイベントや雑貨の販売なども催されています。取材中も赤ちゃんを抱っこしたママたちが、笑顔いっぱいで訪れていました。
元々、大雄という会社は公共事業を中心に行う土木事業の会社です。私が27歳の時に父が急逝し、社長を継ぐことになりました。しかし公共工事が減らされていく時代だったので、年間を通して仕事にムラがないよう農業を手掛けてみたり、介護事業に参入したりと試行錯誤していました。
そんな中、お客様からの勧めで、建物も手掛けるようになりました。住宅については全くの素人でしたから、最初は輸入住宅の分譲を手掛けました。次にツーバイフォー住宅。そしてお客様からの希望もあり、ある時、木造軸組み一本に切り替えました。でも輸入住宅で覚えた高気密高断熱の考え方は今でも変わらず続けています。ペーパーバリアは貼るのが面倒なので現場からは不評ですが、これだけはずっと続けています。
また、ツーバイの頃から空間づくりには力を入れていて、14~15年前のその頃からずっと「ママと子どもにやさしい家」と言い続けています。
もう一つ、私たちがこだわっているのは、「動線」と「収納」です。
動線に関しては、行き止まりのない間取りにすること。例えばコンセントを一度差しただけで、家中のことが出来れば便利ですよね。また遮るものがないので、お子様が家の中をぐるぐる走り回って遊んでいただけます。そんな意味も込めて、私たちは「ランラン間取り」と呼んでいます。
収納に関しては、エリア収納がいいなと思っています。私自身の家もそうなんですが、スキップフロアーで大きな収納空間を作ると、結局モノを詰め込み過ぎて足の踏み場がなくなってしまうんです。なので、必要なエリアに必要な分だけ、収納していただくのが合理的ですね。
あと、これは田んぼや畑が多い各務原の地域性なんですが、泥のついたままの野菜などをそのまま収納できるよう土間収納は必ず取り入れるようにしています。
このように日々の生活を楽にすることで、ママがお子様と向き合う時間が少しでも増やせたらなと思います。
ヒアリングには、特にこだわっています。家づくりのご相談を受ける際は、設計士ではなく、女性プランナーがお話を伺いながら、間取りやイメージを一緒に考えます。そして「どういった暮らし方がしたいのか」「そのためにはどんな空間が必要なのか」といった部分から、具体的な家の輪郭を決めていきます。そのイメージをプランナーがきちんと共有するからこそ、お施主様に最適な設計図をご提案させていただけるのです。逆にこれらをちゃんとお聞きしなければ、いい家づくりは出来ないと思っています。
お客様ご家族が、新しい家でどれだけ快適に過ごしていただくか。ここがとても大切だと思います。
フェリチタ倶楽部といって、施工をさせていただいたお客様との繋がりの場を発足させました。バーベキュー大会をしたりと、お引き渡し後も関わっていけることが嬉しいですね。
またフェリチタ通信という冊子を発行しているんですが、表紙はお施主様の奥様にお願いしています。これは自慢なんですが、お断りされたことが一度もないんです。撮影はカメラマンに私も同行して、奥様のご趣味や生活を伺いながらポーズや場所を決めていきます。中には、「もしかしたら、次はウチかも・・・。みたいな話をしてたんです」と実は楽しみにしていただいていたということもお聞きします。
そしてオープンハウス(私たちは「エスコートホーム」と呼んでいます)に関しても、快く承諾していただいています。「自分たちが家を建てる時も非常に参考になったので、同じようにしてあげたい」。そんな風におっしゃっていただけるのは、とても嬉しいことです。
このショールームは家づくりに関わるモノだけではなく、キッズルームやセミナールームを備えています。それはご家族で安心してこの場所で過ごしていただきたいから。
特に土日には託児専門スタッフが常駐するので、小さなお子様連れでもゆっくりした時間を作っていただけます。また料理教室やワークショップ、ヨガなどのイベントもほぼ日を置かず開催しています。
地域のコミュニケーションスペースとしても開放していますので、ご自分の都合に合わせていつでもふらっと寄っていただければ何より嬉しいですね。
ちなみにショールームの一周年記念イベントには、510組のご来場者がありました。お引渡しをさせていただいたご家族様やご夫婦のお顔もたくさんあって、とても嬉しい時間でした。
ここは、スタッフが自分たちの「こうしたい」を実行するための場所でもあり、社員たちがアイデアを出して、イベントを考えてくれています。毎日のように行われるイベントにはOBの方々も参加してくださるので、アフターサービスにもなっている気がします。また、設計中のお客様がご自身の思いついた時に立ち寄られることも多く、いろんな面で役立っているようです。
「ママと子どものための家」づくりをしているユーハウスでは現在4人の社員が育休中で、一人は2回目の育休が終わってもうすぐ復職します。そういう人も2人います。
復帰後の働き方も、相談しながら決めていきます。例えば週1の朝礼は休む、17時には帰りたい、など状況に応じてフレキシブルな働き方ができるようにしています。営業職の場合だとどうしても週末出社となり難しいこともあるので、相談の上で平日に行える不動産屋さん回りをやってもらうことにして、さらにお客様のための土地探しを専門にする部署を作ってしまおうということになったこともあります。
このように、結果が良ければどんどん新しく採用していくことも大事だと思います。
ユーハウスでは住宅にまつわる、それぞれの分野でエキスパートが在籍しています。メンテナンスやリフォームはもちろん、もし家族構成の変化などの理由で「売りたい」「貸したい」というご相談があった場合も、しっかり対応させていただきます。
御用のお電話をいただいたら、1時間以内に駆けつける。皆様にとって地域一の工務店でありたい、そう考えています。
お洒落なショールームに元気のいいスタッフたち。皆さんイキイキと自信を持って仕事にあたっていらっしゃる様子です。毎週一回は朝7時半からのミーティングも行われ、道徳教育や価値観の共有にも力を入れていらっしゃるとか。興味のあるイベントに参加しながら、家づくりの夢も膨らむ素敵なところです。
取材:2016年10月7日
社名 | YOU HOUSE(ユーハウス) |
---|---|
住所 | 〒509-0132 岐阜県各務原市鵜沼西町4-69 |
TEL | 058-384-1171 |
URL | https://www.daiyuu.com |