今回は、八尾市で創業47年の歴史を誇る株式会社シーキューブ・安本昌巨様にお話を伺ってきました。開放感がある事務所には、キッズスペースや住宅のお写真が飾ってあり本当に事務所?と思ってしまうようなアットホームな空間でした!何とここでは住宅本の貸し出しや、ほぼ毎日お金と家づくり相談会をやっているとのことです!取材中も社員さん達の元気な声が溢れておりました!

「もっとこうしたい」から生まれた会社です!

―会社の成り立ちを教えてください

当時、私の父が大手ハウスメーカーの下請け工事会社を経営しており、私はサラリーマンを辞めて現場監督として父の会社に入社したのが始まりです。
ハウスメーカーの下請け工事はマニュアルに沿った現場管理が求められ、指示された通りに施工することが必須条件です。その業務の中、こうすればもっと良い家になるのに、こうすればもっとお客様に喜んでいただけるのに、こうすれば無駄にかかる費用を減らすことができるのにと考えるようになりました。
そんな中、お客様のもっとこうしたいという気持ちに応えたいという想いが強くなり、建築士の資格を取り数名のスタッフとシーキューブを立ち上げました。
今では若いスタッフも増えお客様の「もっとこうしたい!」という気持ちを常に考え日々仕事をさせていただいております。

直接顔を合わせることが大事なんです

ーお客様とのコミュニケーションの取り方はどうしていますか?

シーキューブではお客様との意思疎通とコミュニケーションを図る為にも担当の監督、大工、電気屋、水道屋などの職人さん達との顔合わせの機会を必ず設けるよう起工式というものを行っております。
ハウスメーカーの下請け時代には無かったのですが、どんな人が自分の家を建ててくれるのか、どんな人がお施主様なのかということを事前に知ってもらうことはお客様の安心感にも繋がりますし、これがシーキューブの 現場始まりの一丁目一番地です。
シーキューブでは職人さん達と社員の意識を共有するために定期的に意見交換の場を設けております。
そこで自分たちの仕事の取り組み方を再確認し合うことで、お客様により良い家づくりをご提供できる基本だと考えています。

意見はどんどん言っていい!

―社員の方とのコミュニケーションや教育はどうされてますか?

私が細部まで指示を出すのではなく、社員一人一人の意見を尊重し、自ら考えて行動してもらうよう常に心がけています。
その為に現場はどうあるべきか、不備は無いか、人間関係はどうあるべきかなどの意見を社内会議で発表し合う場を設けております。
私はそういった社員の意見は率直に聞くように心がけ、全員が問題点を共有し合い、レベルアップをしていくことが必要だと考えています。
現場でしかわからない生の声を社内で共有し、お客様の為に何ができるかということを常に議論しあうことで、自分達がこの会社を引っ張っていくんだという意識を常に持ってもらいたいからです。

社長のネットワーク作り

―今後の町場の工務店のあり方とは?

活動エリアを絞り、地域密着による「顧客第一主義に徹する」ことが今後の町場の工務店のあり方だと考えております。
弊社のお客様の大半は自転車で訪問することができる距離にあります。自転車で行ける範囲というのは、あまりにもマーケットを絞りすぎているのではないかと思うかもしれません。しかしシーキューブはこれで良いのです。
狭い営業圏であればあるほど、その分アフターサービスが充実し、何が起きてもすぐに駆けつけることができる。それがお客様にとっては、もっとも重要なことだと考えるからです。
そして新鮮な情報を常に更新できるようなコミュニティを作っていくことも大事だと思っております。その為に私は、数年前から全国で同じ志を持った工務店さんと共に、持ち回りで定期的に会社の取り組みや新しい工法、資材調達の仕方などを積極的に身につけようと活動しております。そして、取り入れれるものはどんどん取り入れ、絶えず勉強することが必要であると考えます。

インタビュー当日、私が訪問させていただいた時にちょうどスタッフ全員でミーティングをされていました。ミーティングの中で私と同世代の方が積極的に発言をしている姿はとても新鮮であり、刺激をもらいました。お客様の大半は自転車で行ける距離にあるということでエリアを絞り、地域密着を徹底しているという所からお客様を第一に考えたシーキューブさんの取り組みに感銘を受けました。
また、町場の工務店で大切なのは、住宅を通じて地域のコミュニティを作ることが大切なんだと感じさせていただいた1日でした。

社名

株式会社シーキューブ

住所〒581-0833 大阪府八尾市旭ケ丘2丁目59-3
TEL072-992-1137
URLhttp://www.c-cube.cc/