今回からMiteMiteオープンハウスのインタビュー記事を先輩と共に担当させていただく奥富(若干25歳の若造)と申します!そんな私が最初にインタビューをさせていただいたのは株式会社松彦建設工業の代表取締役、松本良平さん。緊張していた私に家づくりの思いを分かりやすく、丁寧に話してくださり大変勉強になりました!とても物腰の柔らかい方ですが、その家づくりやお客様に対する思いは熱く、知識の豊富さにも感心しながらお聞きしました。

松彦のはじまり

―松彦建設の成り立ちを教えてください

松彦の始まりは1967年に私の父親が左官屋として起業しました。
小さい頃から父親の仕事を見るのが好きで、そんな父親に憧れていましたね。小学校の時には父親が仕事をしている絵を描いていて『俺こんなの描いていたんだな(笑)』と思いました。
私は高校を卒業後、中堅のゼネコン会社に入社して、24歳の時に退社、その後に父親から出資をしてもらい、会社を起こしました。起業当時は、住宅を作ることにたくさんの不安がありました。そんな時に、色々な工務店様が手を差し伸べてくださったり、本当に親身になってお話を聞かせていただいたことをとても感謝しています。
それが今の仕事の土台になっていると思います。
私が代表になったのは6年前の2012年、父親から名実ともに代表取締役をバトンタッチしてもらいました。

大切なのは信頼関係

ー職人さん達とのチームワークで心がけていることは?

常に考え、周りを意識した行動をするようにと話していますね!
家づくりには様々な人達が関わってきます。大工をはじめ、設備、電気、さらに現場には出向かない影の協力者を含めると、たくさんの人達によって一つのもの造りが行われます。
その中で、マニュアルに縛らずメンバーの自主性を尊重してあげることが私の役目だと思っております。
常に自問自答し、周りとのコミュニケーション能力を高めることを現場の社是としております。そんなプロ意識の高さが創業当時から松彦建設を支えております。
常に現場を清潔に保つことや、誰が現場に来ても「いつも活気がありキレイな現場ですね」とお声をかけていただくことが信頼関係の源になると思います。

松彦の住宅展示場


今回インタビューでお邪魔させていただいた京都サロンは、静閑な町の中に自然の中と馴染むようにたたずんでおりました。
現場のアイデア×設計のアイデアが随所にしっかりと詰まっており、自然素材を生かした最新の設備との調和がとても素晴らしいと思いました。
季節に応じて四季折々の景色が楽しめる大きな窓や、左官仕上げの壁から伝わる心地いい手触りなど随所にこだわりを感じました。現場でしか分からない木の香、感触、風に揺れる木の音など心地よい空間を是非体験してみてください!

大切なのは信頼関係

私たちは一つ一つを原材料から吟味し厳選して使うことを心がけております。健康を支える自然素材と、そこで暮らす方の心の健康を考えた、様々な工夫をもとに、お客様に本当に納得していただける家を一緒に作り上げたいと考えています。
その為には、絶えず全国の地域をめぐり良い地域素材を仲間と共に探したり、常に地域との交流を積極的にしております。全国の地域材を適材適所に提案させていただきたいという思いから、地域での取り組みについての最新情報も常に交換をしています。
また、各地域の材料などより良い物を広く長くお客さまに届けたいとも考えています。

耐震とエネルギーの重要性

―耐震とエネルギー問題についてどう思いますか?

地震大国の日本では絶対に避けては通ることの出来ない重要な問題だと思います。また、地球温暖化に伴いいかにエネルギーを賢く使う家づくりというのが大事になってきていると思います。
ドイツではすでに当たり前のことなんですが、日本では最近ようやくその意識が広がりつつあります。2020年から本格的に普及するZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)は私にとって非常に歓迎すべきことです。
私たちの京都モデルハウスに一度来ていただければ必ず家づくりの今後の参考になると自負しておりますので是非一度足を運んでみて下さい。

町場の工務店の役割

ー今後の松彦建設さんの役割とは?

新しい情報を工務店同士で交換し合い、絶えず勉強をしていくことが大事だと思いますね。その為に私は、木の家づくりの会「BEAVERS」という一般社団法人を立ち上げ、新しい情報を常に交換しております。
そこで得た情報を地域で共有し、緊急の災害時での迅速な対応であったり、若い職人さん達の成長に繋がって欲しいという気持ちから伝え続けております。
私自身、若い頃に色々な工務店から現場のノウハウや知識を教えていただき、とても大きな恩があります。その恩をしっかりと次世代の若い職人さん達にも伝えていき、その地域の家を守っていくことが私達町場の工務店の役目だと思っております。
私達はその地域に住み、地域で暮らし、地域の特性をもっと身近に同一目線で地域のことを考えることができる工務店だと思います。私も50歳近くなりましたが今も昔も変わらず、父親が築いてきた会社の信頼と教えを守りつつ、色々な工務店から受けた恩をお客様にお返し、まだ若い工務店と共に精進していきたいと思います。

社名

株式会社松彦建設工業

住所〒610-1121 京都市西京区大原野上里南ノ町354-5
TEL075-335-5077
URLhttp://www.matsuhiko.co.jp/