アパテック

かつて日本では「水」と「空気」と「安全」はタダと言われていました。しかし今では安全(セキュリティ)にお金をかけるのはごく普通のことですし、水についてもお金で買うのが当たり前の時代になりました。ところが「空気」だけは見落とされた状態のままです。日本の空気は年々汚れてきています。都会はもちろんのこと、地方であっても安心はできません。外の空気だけではなく、家の中にも空気を汚す物質があふれています。私たちはもっと空気の実態をよく知り、身を守る対策を考えなければなりません。
東日本大震災における福島原発の大気中の放射線物質の影響がこんなにも大きく、広い範囲で、いつになったら終息できるか想像もつかない状態です。日本にいる多くの外国人は帰国したことからも事の重大さが伺えます。又、「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」は多種多様な症状を引き起こします。その多くは症状だけから判断することは難しく、原因物質の特定も困難です。さらに化学的には証明されていないものの、花粉症やドライアイ、アトピー性皮膚炎、視力の低下など、現代において問題になっている様々な症状についても、化学物質との関連性が指摘されています。空気汚染による病気は症状が出るまで、あるいは症状が出てからも、その原因に気づくことすら難しいのです。空気の汚れといっても何となく実感が沸かないのは、汚れが目で見えないのと、空気を選択できないゆえに個人が対処しようがないと思い、諦めているのかもしれません。しかし、自分の家や、仕事場の汚れた空気をきれいにするというのなら、個人の努力でも可能です。

日本の木造家屋

sp_air01元々の日本の木造住宅は、隙間だらけで室内空気は殆ど外気に近い状態でした。もちろん換気の必要なんてありません。

そのため、湿度・温度管理が難しかったはずですが、土壁は、夏は乾燥して隙間を作って風が通り、冬は湿気で隙間をふさぎ、土壁の呼吸で温度、湿度の調整をしていました。また、ひさしが長い屋根で、日差しの取り方をコントロールしていました。夏は日差しが入りにくく、冬は部屋の奥まで日の光が入ってくる作りで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる工夫がありました。

今でいう、24時間換気と同じ働きをしている床下にも空気が絶えず流れており、床下にカビなどが生えることはあまりありませんでしたし、外気との温度差がないこともあり、結露も殆どありませんでした。

開発のきっかけ

sp_air02私は包装資材を取り扱っています。食品関係の包装資材がメインです。

最近のコンビニの弁当は48時間30℃に耐えうる弁当の供給を要求されています。48時間30℃に耐えうる弁当を作るには食品添加物、中でも合成保存料(防腐剤)を使うことになります。1食あたり防腐剤の使用量は人間に影響はないのですが、この弁当を常時食べると体内に合成保存料(防腐剤)が蓄積されて、免疫力が低下しアレルギー疾患を起こすといわれています。蓄積による影響は体重に比例するので特に赤ちゃん、子供に影響が出やすいです。結果アトピーや花粉症、化学物質過敏症の原因になっています。

当社ではパッケージを通じて合成保存料を減らせる抗菌パッケージの開発に力を注いでいます。抗菌パッケージを通じて合成保存料の使用を減らすことで、社会貢献を目指しています。
そして、包装容器を大きくし、部屋に置き換えたらと考えるようになりました。

空気をきれいにする技術

今回、二酸化チタン(光触媒)と銀(抗菌剤)とアパタイト(吸着剤)のハイブリッド化に成功しました(商品名「アパテック」)。二酸化チタンは太陽(自然)の光(紫外光)で有害物質を分解します。いわゆる光触媒といわれているものです。アパタイトは私たちの体の中で出来る唯一のセラミックスで歯と骨の主成分で多孔質で吸着力に非常に優れています。銀はご存知の通り抗菌力に優れています。二酸化チタン、銀はそれぞれ接触しないと分解、抗菌出来ないので、それぞれアパタイトを被覆する事で接触効率を高めて、分解、抗菌効果を飛躍的に発揮出来るようになりました。従来の光触媒は光がないと効果を発揮できないし、汚染物質が接触しないと分解出来ない、と言う欠点を解決しました。昼間は太陽光で二酸化チタンの光触媒で有害物質を分解し、夜は光に影響されない銀の抗菌効果で、24時間365日働く触媒になりました。

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「アパテック」の力

世界で始めて化学の力で臭いを分解する技術ができたと言われています。「アパテック」を壁、天井、床、カーテン等に塗布するだけで消臭、防カビ、抗菌ができ、室内の空気がキレイになります。その効果は5~10年持続します。塗布作業は吹き付けで透明です。電気代等ランニングコストがかかりません。

空気浄化効果

シックハウスの主たる原因、物質のホルムアルデヒドを吸着・分解できます。

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消臭効果

トイレの臭い(アンモニア)、タバコの臭い(アセトアルデヒド)、ペットの臭いを吸着・分解できます。

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抗菌・防カビ効果

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食中毒菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌)、インフルエンザウイルス(H1N1)、病院の院内感染菌(メチシリン
耐性黄色ブドウ球菌)を吸着・分解できます。

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防汚効果

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安全性

添付面に触ったり、舐めたりしても害はありません。

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現場での効果

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今後の展望

sp_air122000年から始めて10年以上の実績があります。これからの建築物は箱を造って売る時代からきれいな空気で安心と安全を提供していくことが重要になってきました。ストレスフリーをキーワードに時代を先取りし、室内空間を快適に病気になりにくい健康で明るい生活空間を提供していきたいと思っています。近い将来、室内には「アパテック」を施工するのが当たり前の時代が来るのを信じて邁進していきます。又、放射性物質を吸着できていますし、プロテクトできるようにもなってきています。CO2を吸着して酸素を吐き出す、いわゆる人工光合成の可能性に向けても研究を続けています。