こんにちは、ぽえぽえくまです。
少しずつ暑さも和らいできましたが、だんだん昼夜の寒暖差もひどくなってきます。
夜寝ている間は、体温調節はできないので、夜中寒くなって風邪をひいてしまったということがないようにもう一枚薄手のお布団を用意しておくといいかもしれませんね。
天候の関係で突然寒くなったりしますので、気を付けてくださいね。
地震が来ても大丈夫ですか?
さて、今回は木造住宅の耐震について。
大地震で命を落とすのは大半が人間だそうです。
なぜでしょうか?
答えは………建物が倒壊することによって命を落とすからです。
自分たちが作った建物で、自分たちが被害にあう。
これって本末転倒ですよね。
でも最近の新しい住宅って、地震に強いようにできてるんじゃないの?
最近特に大きな地震が多発していて、被害も大きいから、国も対策してるんだよね?
施主側としては、当然そうなっているものだと思っているかもしれませんが、実はそれは全くの思い込みなんです。
木造住宅に耐震等級というのがあるのはご存じだと思いますが、自分の家の耐震等級がいくつなのか知っていますか?
大手の住宅会社などでは、ちゃんと「耐震等級3」と、うたっているものが多いと思いますが、小さな工務店さんなどは明示してない場合もありますね。
構造計算をするとコストがかかるとか、構造計算しなくても丈夫な木造住宅を作っているので大丈夫ですとか、面倒くさがってやらないところもあります。
驚くべきことに、国は構造計算を義務化していません。
規模で500㎡以下、木造2階建以下の建物については手続きの簡便上、構造計算書の提出が免除されています。
実は日本に建っている木造住宅はほとんどこれに当てはまってしまうんです。
国は構造計算書の提出をしなくてもよいと言っているだけで、構造計算をしなくてよいとは言ってないのですが、実は構造計算のできない設計者さんも中にはいます。
ではなぜ、構造計算が必要なのでしょう?
それは長年の勘だとか、経験だけでは耐震等級は測れないからです。
耐震等級は1~3まであって、建築基準法で求められている等級は1ですが、耐震等級1で守られるものとは何でしょうか?
「数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない程度」とあります。
つまり、大地震でも、家族の命は守られます。
しかし、もう家としては住み続けることはできません。
倒壊はしないけど損傷してしまって、住み続けるのは無理な家が耐震等級1の家です。
では耐震等級3の家は何を守るのか?
もちろん家族の命は守ります。
そして家も、その後も住み続けられます。
命も財産も守ります。
熊本の大地震で、比較的新しい家でも被害を受けていますが、その中で耐震等級3の家は今でも住み続けられています。
たぶん心配されるのはコスト面なんじゃないかと思いますが、実際どのくらい違うのでしょうか。
構造計算の費用が20~30万円。
耐震等級3をとるために柱や梁の構造材のアップなどで50~60万。
合わせても70~90万くらいはアップする計算ですが、その差額をどう考えるかですね。
耐震等級1の家で、大地震が来たとき、家族の命は守れても、家はもう住めません。
100万円弱費用がアップしますが、大地震が来たときに家族の命も守って、家も住み続けられるのと、どちらがいいでしょうか?
地震保険に入っているから大丈夫かと言ったら、全壊じゃなければ保険金が下りないというものもあります。
それならば100万円アップしたところで、耐震等級3の家を建てておけば、極端な話、地震保険に入らなくてもいいんじゃないのかってくらいです。
いや、ほんとは入ってくださいね、家が倒壊しなくても、家財などは倒壊しますから。
家を建てるときは、耐震等級3の構造計算書を見せてもらってください。
そんなものしなくてもいいとか、見せてもらえないような建築業者さんはやめたほうがいいです。
どんなに信頼のおける人の紹介だとしても、何かあった時にその人は何もしてくれません。
命を守り、財産を守るのは自分たち自身だということをぜひ覚えておいてもらって、新しい家を建ててくださいね。
ただ、耐震等級3だとしても、間取り的にかなり無理した設計だったりすると危険な状況の物件もあるらしいので、もし心配なことがあるなら、みてみて本部までご相談くださいね!
ぽえぽえくまでした。