[ウッドショック]で木材高騰!今後の住宅業界はどうなる?

こんにちは!みてみてオープンハウスWEBサイト統括責任者をしている奥富と申します。

私たちの生活に欠かせない木材の価格が新型コロナウイルスの影響で世界的に高騰し、住宅業界に影響が出始めています。
今後の住宅業界はどうなっていくのでしょうか?
今回は[ウッドショック]にスポットを当ててご紹介させていただきます。

ウッドショックが起こった背景

ウッドショックが起こった背景には大きく分けて3つの要因があります。

世界的に木造建築の需要の増加

ウッドショックが発生した1つ目の原因というのが、先にもお伝えしましたが「世界的に木造建築の需要の増加」です。
コロナウィルスが流行し、家の中にいる需要が増えたことで、DIYなどでの材木利用が急増しています。
そして、都心から離れて新たに新築を建てる方が多くいることも原因の一つです。

物流コストの高騰からのコンテナ不足

ウッドショックの発生した2つ目の原因と考えられるのが「コンテナ不足」と言われています。
いろいろな国の木材を外国から日本の港へ運ぶためには大量のコンテナが必要になります。
ですが、コロナウィルスでステイホームが広がり家中需要が増えて、世界的に物流が活性化=<コンテナ不足>が起きています。
結果、コンテナが足りず日本まで木材を運べないという状況となっています。

今の日本の建築用材の半分が輸入材

そもそもウッドショックの背景には今の日本の建築用材の半分が輸入材だという事実があります。
日本でよく用いられる在来工法では柱が約6割、梁が9割りとかなりの割合を占めています。特に梁は強い強度や多彩な寸法が求められるため、ベイマツやレッドウッドなどの輸入材を使う場合が多いです。
輸入材が少なくなると、足りないベイマツなどの代わりに、多くの会社が杉や桧といった国産材を使い始めました。
買う人が増えたからといって国産材の供給量が急に増えたりはしませんから、もともと国産材を使っていた住宅会社・工務店と「限られた国産材」を奪い合うことになってしまいました。
結果として、輸入材が不足→国産材を代用→国産材も不足という流れで、ウッドショックは起こってしまいました。

国産材を多く供給できない理由とは?

近年、国産材の自給率は上昇している傾向ではありますが、大幅な伸びが期待できる状況ではありません。
そのため、国内林業全体としては減産体制にありました。
簡単に言いますと、予想できる需要に合う程度の量を供給するように調整しているということです。
需要が増えても木は急には育ちませんし、伐採する人員も足らない状況です。
こういった理由からすぐに国産材を多く供給することは難しいと思われます。

今後の見通し

ウッドショックがいつまで続くかは本当にわかりません。
ですが、木材先物取引の市場が高騰していることからもしばらくは続くと考えるべきでしょう。
今後は、ローハウスなどを売りにしている工務店は厳しい状態になっていくかと思われます。
輸入材が安く仕入れることができなければ、仕入れ金額が高くなってしまい一番売りのローコストではなくなってしまうからです。

今後、家づくりを考えられているお客様へ

今後家づくりを検討中のお客様には、まずは「できるだけ早く契約して住宅会社・工務店に木材を確保」をしてもらった方がいいと思います。
全ての原因はコロナという中で、木材の供給不足がいつ回復するかの見通しは全く見当もつきません。
また、急いでいない方はしばらく様子を見ても良いと思います。
ウッドショック下の不安定な状況で建てるメリットはありません。

まとめ

今回のウッドショックで建築、運送、関係業内で不安の声が多く上がっております。
関係者の方々がコロナに対して落ち着いて対処することで、材木の価格も自然と安定してくると思います。
ご参考になれば幸いです!

みてみてオープンハウス事務局|広報部 WEBサイト統括責任者

奥富雅斗

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